言葉

wとか(笑)とか上手く使えない。本当にただ笑っているのかもしれないけど、侮蔑や嘲笑を含んでいるようにも見えてきて躊躇う。
ちゃんと状況によって使える人は凄いな。
自分が使うと、ささやかな違いがニュアンスの違いになって届いてしまう。怖いな。


話し言葉より書き言葉の方がフランクというか軽いというか、ネットはそういう文化になったな。
自分が喋る言葉よりネットに書いた言葉の方がくだけて軽い。そういうネットの言葉を実際に口にすると変な人になる。


昔から書き言葉の重々しさを苦心して柔らかくすることで日本語って続いてきたような気がする。漢語と和語。ひらがな、カタカナ、言文一致体。
もう書き言葉の方が柔らかい。絵文字、顔文字、アスキーアート。細かいニュアンスはこっちの方が伝わる。


直接顔を合わせて声を聞いてやっと伝わるニュアンスが、書き言葉でもできるようになってきたのか。


岡田斗司夫さんがTwitterで言っていた。
Google翻訳が訳しやすいように書く。ビジン日本語。面白い話だな。単語を省略せず簡単な構文を使う。ネイティブにとっては、ぎこちない文章を使う。そうすれば世界のあらゆる言語に翻訳される。
そうやって世界中の人がGoogleという直訳しかできない下手な通訳にまかせるようになるのか。誰の言うことも聞くし、誰に対しても無料で答える働き者だから。
みんなGoogleに向かって話す未来。Googleの言葉を聞く未来。


Googleって世界みんなの赤ん坊みたいなものかもしれないな。
誰もが語りかける相手。そして赤ん坊の言葉を皆が聞く。


赤ん坊を介しては細かいニュアンスが届かない。
そういうのが必要な会話は大人同士がするものということかな。
大人がそんな会話をしていると、子供は聞き耳を立てていてすぐに憶えて使い始めるものだけど。