オタク

オタクだった人が大人ぶっている。
一番大人になりそうもなかったはずなのに。何でだろうか。
あらゆる趣味がオタクと言われ、教養になった。子供っぽい趣味も難解なものも。
膨大な量。時間もかかるし面倒くさい。上には上がいる。
今はそんな教養を身につけようとするよりも、その時々の流行に乗れば楽しい。ネットには誰かいる。
オタクは死んだ。教養の死。近代の終わり。
それでも元祖オタクの人たちが教養を見せる。物語る。近代を引き受ける。
どこか共通するのが大人を演じるというところ。演技を公言し、あるいは見え見え。隠し切れない子供っぽさ。
子供の目には突っ込みどころが多い。
若い世代には反発される。今まで子供だったくせに、今さら大人ぶってうっとおしいぞと。散々今まで長いこと楽しんだくせに、まだ威張りたいのかと。
大人にはなるものじゃなくて、敢えてやるものなら、年齢も実績も関係ない。
まねすればいい。
「敢えて」ってカッコ悪いがカッコいい。言い訳ができないから。
大人はつらいよ。