評価経済社会 その13

アマゾンの書評。
Aという本がある。
Bという人が高い評価をつけていい紹介をしている。
Cが参考になったと評価している。
Aを評価するB
Bを評価するC
Bは一つのことをしただけだが評価する側であり、される側でもある。
Aに評価を与えたことから遅れてCから評価を受ける。
こう評価したからとタイムラグなしに評価が返ってくるわけじゃない。必ず遅れる。交換の価値が決まらない時間のずれ。空白。
受け取る評価が未決定で、遅れてやってくるということが、交換以前の大事なことなのか。コミュニケーションの本質なのか。

評価を受けるときにはまず評価を与えていないとならない。
自分が欲しいものをまず与えなさいとはこういうことか。
持っているうちに受け取ることはできない。
抱えていないで手渡すことで未来に何かを受け取る可能性が生まれる。

貨幣経済ではもうこのタイムラグが存在しなくなってきている。価値が決定していて、誰が相手だろうと瞬時に交換が成立する。それを皆望んだから。
それは人間のコミュニケーションの本質から外れたことなのか。だから衰退が始まったのか。
だったら未来において評価が一瞬で交換される世界では。今度は何が起こる。