ガンダム その2

ガンダムと注目。
最初から最後までガンダムは敵味方から注目され続けている。
ガンダムへの大きな評価とアムロへの小さな評価、それが後半で逆転していく。その評価のずれが、ガンダムの強さを見誤らせてとてつもない戦果になったのか。
ひきこもりからいきなり多くの味方と敵の目にさらされるアムロ。値踏みをする目。
自分がどう見られているのかを意識する。アムロはそれはガンダムが受けているイメージであって、自分のものでないと客観化してから取り入れる。ランバ・ラル
ガンダムが動くことで敵のプロの軍人がどう動くかを理解していく。
その他人の評価と実力の間が成長なのか。そこから他人の評価を超えていく自分。
見られている自分を意識する自分をコントロールする自分。
その先には凄い勘みたいなものが生まれるだろうか。
ジェットストリームアタックを受けて表れる兆候。
ガンダムの凄さは相手の予測から外れる動きをしているとすると説明がつくか。
だからニュータイプにつながるのか。予測が分かるから予測を外せる。
でもそれだけじゃアムロ以外の人の説明がつかない。ホワイトベースの女性クルーと、ララァニュータイプの資質持つ人の共通点は。

シャアはジオングに乗って初めて自分自身を過大評価していたことに気づく。自分がそう見られていると思っていた凄い自分と実際の他人の目とのズレを意識する。
そこからアムロと対等になる。ガンダムを乗り捨てる発想とジオングを乗り捨てる発想が噛み合う。
自己評価を見直したから、他人から自分がどう見えているか分かるようになる。
だから生き方が変わる。キシリアを殺すのは、偉い人が一人逃げるのが卑怯に見えたからじゃないのか。昔の自分の願いにもどったのか。
自分自身の若さゆえの過ちを素直に認める。そういうことか。